企画者(画像分科会委員:原)からのコメント

CADセミナへの御参加,ありがとうございます.全国から非常に多くの方の参加をいただき,関心の高さを改めて実感しております.

今回は,CADセミナー初の試みとして,2日間にわたって開催します.プログラミングの経験者の方には,CADの全体像を把握していただき,また,プログラムの未経験者の方には,簡単なプログラミングから応用面まで取り扱いができるような内容となるように配慮しました.

具体的には,経験者の方には,今回の内容だけで先に進む事ができますし,未経験者の方には,前回まで(第3回と第6回)の内容を理解していただきながら,進む事ができるようにしてあります.また,その中間におられる方も,前回までの内容を繰り返し読んでいただくことによって,理解できない部分もさかのぼって演習いただく事も可能になっています.

コンピュータのプログラミングに関しては,専門書のような切り口ではなく, 必要な知識をできるだけ,「習うより慣れろ」方式で取り扱いました.
したがって,C言語の本では,厳密に取り扱うポインタの話はさけ, また,そのため,配列とポインタとの違いについても議論することなく,扱っております.
さらに,構造体など入門者にとっては扱いにくいものも利用しません(本当は非常に便利なのですが).

コンピュータのプログラミングは,いろいろなスタイルがあるのが一般的で, この演習で示したスタイルがもっとも標準といわれるものでもありません.
どちらかというと,それほど洗練されたスタイルではない部類になると思います.

さらに,言葉の表現も,厳密には誤り(あえて)の部分もあります.
例えば,char型は8ビットといっていますが,これは,処理系に依存するもので, 8ビットを返さない計算機があるのも事実です.

しかし,そのような複雑さや例外などをのぞき,おおよそのコンピュータ環境では ここで扱ったプログラムは活用できると思います.