企画者(画像分科会委員:原)からのコメント

CADセミナへの御参加,ありがとうございます.全国から非常に多くの方の参加をいただき, 関心の高さを改めて実感しております.

このCADセミナは,画像処理については基礎的な知識はあるものの, コンピュータを使ってプログラムを書くことはあまり経験がない,という方を 対象に行ってきましたので,画像処理の手法の説明はほぼ省いております.
その点を御留意ください.

また,コンピュータのプログラミングに関しても,専門書のような切り口ではなく, 必要な知識をできるだけ,「習うより慣れろ」方式で取り扱いました.
したがって,C言語の本では,厳密に取り扱うポインタの話はさけ, また,そのため,配列とポインタとの違いについても議論することなく,扱っております.

コンピュータのプログラミングは,いろいろなスタイルがあるのが一般的で, この演習で示したスタイルがもっとも標準といわれるものでもありません.
どちらかというと,それほど洗練されたスタイルではない部類になると思います.

さらに,言葉の表現も,厳密には誤り(あえて)の部分もあります.
例えば,char型は8ビットといっていますが,これは,処理系に依存するもので, 8ビットを返さない計算機があるのも事実です.

しかし,そのような複雑さや例外などをのぞき,おおよそのコンピュータ環境では ここで扱ったプログラムは活用できると思います.