会誌発行の見直しについて

−電子出版の取り組みを開始します−
 医用画像情報学会では,これまで年に3回の会誌(医用画像情報学会雑誌)の発行を続けて参りました.これは,査読付き原著論文を4ヶ月程度の期間内で掲載を可能にしており,即時性の求められる医用画像の研究分野においては,重要な役割を果たしていると考えております.しかしながら,会誌印刷費が学会運営に占める割合が高く,一般会員からの会費:年額5000円は,ほぼ印刷製本費に当てられています.この出版事業の見直しの一環として,2006年から電子出版を取り入れることとしました.

これまでの紙面による出版は年に3回から1回へと変更します.特集論文に限り紙面掲載とします.また,本号をもってスタイルを変更し,2006年度の発刊となる次号は,2006年5月の発刊を予定します.
 これは,紙面による出版に関する費用をできるだけ抑え,なおかつ,論文発刊の頻度を,電子出版を取り入れることにより,4ヶ月から2ヶ月にします.これにより,これまでの論文発表までのサイクルをさらに短くすることを目的としています.
 電子出版においては,独立行政法人科学技術振興機構が提供するJ−STAGEを利用します.ここでは,医用画像情報学会の電子ジャーナルを発刊します.これまでの会誌にかわり,会員の皆様への情報提供は,主にウェブページ(www.mii-sci.jp)と会告4でアナウンスしましたメールマガジンになります.
 今後,いっそうの会員へのサービス向上に努めていきます.何とぞ,ご理解を賜りますよう,お願い申し上げます.

<変更点>
紙面による会誌発行:  年3回から年1回に
紙面に掲載される論文: 特集号関連の論文.電子出版された論文の要旨など.
電子出版による発行:  年6度程度の発刊目標.ウェブページ(J−STAGE提供)における論文PDFの提供

<電子出版に向けてのスケジュール>
平成17年 9月中旬頃 旧紙面媒体の雑誌の発刊
平成17年10月中旬頃 電子出版・仮運用開始
・J−STAGEにおいて医用画像情報学会電子ジャーナルページ開設
 (http://www.jstage.jst.go.jp/browse/mii
・第21巻,22巻の会誌に掲載された論文の電子版公開
・開設1年程度に限り,会員・非会員とも論文の閲覧ができることとする

平成18年 1月頃   電子出版・本格運用開始
・電子ジャーナルページにおいて最新論文掲載開始開設

平成18年 5月頃   新しい紙面媒体の雑誌(年1度発行)の発刊

平成19年 3月頃   会員用パスワードの設定によるウェブページアクセス制限設定

予想される質問とその答え
Q:電子ジャーナルに掲載される論文は?
A:解説記事,一般論文,資料などです.国際会議参加報告などは,学会のウェブページのみから提供する予定です.

Q:年に3回発刊されていたこれまでの会誌はどうなる?
A:年に1度,5月〜6月に毎年開催する総会に合わせて発刊します.特集号に合わせた論文は紙面に掲載されます.それ以外の論文は,各論文1ページ割り当てとし,著者情報,アブストラクトのみを掲載する予定です.

Q:通常の論文は,印刷されるのか?
A:いいえ.特集号の企画以外の論文は,著者情報,要旨のみ会誌に印刷される予定です.別刷りは,希望者に印刷します.

Q:それでは,特集号で印刷される論文は,J−STAGEに掲載されるのか?
A:はい.特集号の論文は紙面および電子出版の両方で掲載する予定です.ただし,出版ページ数の都合で電子出版のみとなる場合もございます.

Q:電子ジャーナルの論文発刊のサイクルは?
A:査読,修正期間によって変わりますが,採録決定後,発刊まで最長2ヶ月を目指します.

Q:ところで,J−STAGEってなに?
A:独立行政法人科学技術振興機構が無料で提供する電子出版サービスの総称です.

Q:別刷りの提供は?
A:著者へは印刷会社が作成し,J−STAGEへ提供したPDFをお渡しします.印刷した別刷りが必要な場合には,別途,お受け付けいたします.

Q:投稿料,別刷り代はどうなる?
A:投稿料はこれまで通りになります.別刷り代は別刷り印刷を希望される場合にお支払いいただきます.

Q:投稿方法は?
A:現状に投稿規定の見直しを進めています.テキストファイル,画像を編集委員長(岐阜大学・原 hara@info.gifu-u.ac.jp)まで送ってください.

投稿者 lee : 2005年10月03日 10:22