医用画像情報学会・MII

【功績賞】
受賞者：畑川政勝
あなたは永年にわたり医用画像情報学の発展および本学会の発展のために多大に貢献しその功績は誠に顕著でありました．よってここにその功績を称え感謝の意を表すとともに功績賞を贈呈いたします．
平成十八年六月三日
医用画像情報学会
会長　藤田広志

【名誉会員】
名誉会員は，永年にわたり本会に貢献いただいた正会員に，本学会会則第１７条の規定に従って授与されます．平成18年度は下記の２氏が推挙され名誉会員となられました．永年の学会への貢献に深く感謝申し上げます．
会員番号　　　 氏　　名
　244　　　　 畑川政勝
　256　　　　 樋口清伯

【内田論文賞】
受 賞 者：李　鎔範，蔡　篤儀
あなたが会誌第二一巻一号に発表した「微小石灰化像良悪性鑑別のための人工ニューラルネットワーク法とファジィ推論法のROC比較評価」に関する論文は本学会において医用画像情報学の進展に貢献する優秀な論文と認められました．よってここに内田論文賞を贈呈いたします．
平成十八年六月三日
医用画像情報学会
会長　藤田広志
内田論文賞・受賞論文：
著　　　者：李　鎔範，蔡　篤儀
表　　　題：微小石灰化像良悪性鑑別のための人工ニューラルネットワーク法とファジィ推論法のROC比較評価
巻　号 頁：第21巻1号122-130頁
　強力な学習機能をもつニューラルネットワーク(ANN)とあいまいさを学習できるファジィ推論(FL)は，汎用性の高いCADを構築するために非常に有用な手法として注目されている．著者らは，ANNとFLに基づく4つのCADアルゴリズムを，乳房Ⅹ線画像における微小石灰化像の良悪性鑑別を例に比較評価した．そして，遺伝的アルゴリズム(GA)を適用したファジィ推論法（ＧＡ－ＦＬ法）が最も有効であったと結論付けた．微小石灰化像の良悪性鑑別の観点からも有用かつ興味深い内容であり，優れた論文であるといえる．このような理由から本論文を内田論文賞とする．

【金森奨励賞】
受　賞　者：石川雅浩，内田日高，玉木徹，五十嵐正人
あなたが会誌第二二巻三号に発表した「CTAPからの様々な血管特徴抽出のための一手法」に関する論文は本学会において医用画像情報学の進展に貢献する優秀な論文と認められました．よってここに若手会員に贈る金森奨励賞を贈呈いたします．
平成十八年六月三日
医用画像情報学会
会長　藤田広志
金森奨励賞・受賞論文：
著　　　者：石川雅浩，内田日高，玉木徹，山本正信，五十嵐正人，須田剛士，青柳豊
表　　　題：CTAPからの様々な血管特徴抽出のための一手法
巻　号 頁：第22巻3号210-219頁
　臨床における慢性肝疾患の進行度は，肝生検を用いて評価するのが最も一般的である．しかし，肝生検は高い侵襲性を持つため，より安全で正確な診断法の開発が臨床的に求められている．著者らは，血管特徴抽出のための手法について述べ，CTAP中の血管構造解析による慢性肝疾患の進行度推定法を提案し，評価実験を行った．そして，各手法と慢性肝疾患進行に伴う算出値の関係性を詳細に検討した．血管構造の解析は，慢性肝疾患の進行度推定以外の血管が撮像される画像に対しても有効であり，非常に汎用性の高い研究であると言える．このような理由から本論文を金森奨励賞とする．