卒研配属先を検討している3年生へのメッセージ


 藤田・原 研究室では,別項のような工学と医学の両方に関係する学際領域の最先端の研究を行っています.
2001年10月24日に開催しました応用情報学科の卒業研究の説明会では,下記の資料を配付してあります.欠席した学生もいますので,ここに掲載します.
 また,学生から質問などもありましたので,追加の説明文も最後の方に示しましたので,卒研研究室の選択の参考にして下さい.
 見学はいつでもどうぞ.君を待っています.


画像情報講座 藤田・原研究室 2002年度研究テーマ
(21世紀の医用画像情報処理“夢の医療診断”に挑戦)

<概要>
 本研究室では,医師の診断(主に画像診断)を支援するシステムである「コンピュータ診断支援(CAD)システム」の開発や医用画像情報処理に関する研究を中心に,本学医学部放射線科・脳外科・眼科・内科・法医学教室・公衆衛生学講座,名古屋大学医学部などのたくさんの医師やそのコ・ワーカー,ソフトピアジャパン,複数の企業の研究者などと共同で,世界の最先端の研究開発を行っている.
 来年度からは,医学部大学院内に新設される「知能イメージ情報」講座内での新たな活動も始まる予定である.

<主なテーマ>
 胸部X線写真,ヘリカルX線CT写真,乳房X線写真,乳腺超音波画像,眼底写真,MR画像などを対象としたコンピュータ支援診断(CAD)システムの開発であり,画像処理・画像認識・CG・バーチャルリアリティ(VR)・知識処理工学などの技術を駆使してシステムを開発する.特に,乳房X線写真のCADシステムは世界的なレベルであり,現在,実用化を目指して愛知県がんセンターで評価実験を行っている(日経新聞・1/12/98などで紹介).
 また,医師の画像診断ロジックの解析や,医療画像システムの評価,3次元人体画像処理の展開研究,検死用画像による個人特定システム,医療に役立つVR技術の開発などを行う予定である.

<連絡先>
 実験室は,E棟5階のE521室・E522室,およびバーチャルシステムラボ 内.(実験室見学熱烈歓迎)
 
質問は,藤田または原まで(E棟5階のE507 室,E506 室,TEL: 058-293-2742)
 または,e-mail: fujita@fjt.info.gifu-u.ac.jp, hara@info.gifu-u.ac.jp へ
      HomePage:  http://www.fjt.info.gifu-u.ac.jp/

<その他>
 
画像(特に医用画像)に興味がある,医療情報関係に興味がある,医師と 対話してアルゴリズムを開発したい,病院現場でデータ収集の体力のある方,次世紀のコンピ ュータ”自動診断”への夢のある方など特に大歓迎!
 海外旅行に興味ある方も.自己アピール のできる方,是非.
 就職先で役立つ「プレゼンテーション」「情報処理とネットワークITのゼミ (原先生)」も人気です.



「君の知識と青春の努力で,21世紀の夢の医療診断を実現させよう!」



〜追加説明〜

新しい大学院について(院進学希望者へ)

 
農業革命,産業革命,技術革命から,21世紀は情報革命,生命科学の時代へと突入しました.このような時代背景の中で,岐阜大学大学院医学研究科に,我が国でも特徴的な新しい試みですが,医学部と工学部の教官が集まって,独立専攻の大学院として「再生医科学」(これは,21世紀の医療の中心課題である)専攻が来年度に開設される見込みとなりました.工学部からは,生命工学科と応用情報学科から1講座ずつがそこに参画します.応用情報学科からは,藤田と原がそこに移籍する予定です(学部は従来通り応用情報の講義や卒研を担当し,大学院はこのユニークな大学院を担当する).この大学院の創設には,近隣をはじめ日本全国の企業からの要望 も出ています.

 この新しい構想の大学院では,新しい試みが今後たくさん検討されると思います.最先端の分野ですし,医学部や工学部からのみならず,理学部,農学部,薬学部など学際領域 から幅広く学生を広く募集し,研究を進めるため,従来の教育や研究方式では対応できないからです.例えば,現在,岐阜大学医学部ですでに取り入れているユニークな教育方式である「楽位置楽 The Tutorial」 (http://www.med.gifu-u.ac.jp/medc/index.htm)による講義形式を採用予定です.また,ここの大学院生は工学部などの大学院の講義も自由に受講でき,単位が認められます.情報と生命(バイオ工学)の教養的な知識は,これからの社会人として重要で,就職も有利になると考えます.産業・経済的にも医療現場のコンピュータ化が進んでいることは容易に想像できると思いますが,医療関係の技術と,ソフトウェア開発技術,コンピュータのシステム設計,ネットワーク管理技術をもった人材は,現在の医療現場で非常に貴重で価値の高い存在になっています.

 情報関係の講座名は,「知能イメージ情報」講座で,医療全般(特に放射線科で取り扱う画像)はもちろん再生医科学に関する知的な処理を伴った画像情報全般に関する教育・ 研究を行います.そのメインは,コンピュータ支援診断システムの開発になると思いますし,バー チャルリアリティ(VR)技術を使った医用画像や医師の教育に関する内容になります.また,将来的には,分子イメージングなどにも挑戦する予定です.

試験

 大学院の試験は,来年4月に実施される予定です.今後検討されますが,工学部などの一般の試験とは少し異なったユニークな形式が採用されるかも知れません.学位は,医科学修士,医科学博士となる予定で,医学・生命・情報の最先端の知識をもった学生として,就職などにも有利になると思いますので,是非,トライして下さい.もちろん,従来通りの工学部の大学院に進んでも構いません.

人数

 8名の学生を募集しますが,1〜2名の追加は可能です.今年は例年よりは募集人数が多いので,競争が厳しいと思い込んで他の研究室を希望!しないようにと,アドバイスしたく思います.

見学

 研究室の見学は随時可能です.年齢の近い4年生(大江君月山君)が対応する予定です.医療画像のコンピュータ支援診断システムの実演が中心ですが,研究室内の堅固なネットワークセキュリティシステムも希望者にはお見せします,バーチャルリアリティのラボ(VSL)での実演も,希望者には全部お見せしますので,遠慮無く申し出て下さい.今後,医療用のVRにも研究の主眼を移したいとも考えています.
 なお,最後に,藤田か原の研究室に立ち寄り,感想を聞かせて下さい.


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